第一話 占有者とは一体なんだ?
占有者とは、
競売にふせられている当該物件に所有者として居住、もしくは賃貸借並びに使用借権を主張している等の人間のこと
です。
平成8年に行われた民事執行法改正により、競売不動産に居座る占有者への引渡命令申立の対象者の幅が広がり、その排除はワリと楽になりました。
しかし、競落物件の自己使用を望んでいても、裁判所は積極的に占有者を排除することまではしません。
当事者同士の話し合いによって、建物引渡問題を解決してもらいたい、あんましこっちに時間や金を使わせないでくれー!
というのが裁判所のスタンスであるからです。
基本的なことですが、所有者であれ借りている人であれ競売物件に住んでいる多くの人が、その物件から出て行くことに非常に強い難色を示します。
そりゃあ、強制的に裁判所が元締めで物件売買されるわけですから、積極的に自分から出たいという人の方が奇特というものです、はい。
何としてでも占有者を出したい買受人と、何としてでも物件に居座り続けたい占有者ー。
まずはこの図式をしっかりと認識することから占有者排除の第一歩が始まります。
(2003.01.13)

