2004.04.18 日曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十一話−
そして、登場人物は揃った。…の巻。
丁度その時である――。
重々しい鉄扉の開く音が室内に響いた。
地下室の扉が開けられる音だ。
ワタシも占有者A子も扉の方が向いた。
しかして、憎悪渦巻く地下室へと登場したのは――。
もちろんというべきか、マスウラである。
マスウラは先程の甚だしいご立腹のことなど忘れたように、
「ああ、お待たせ、お待たせ」と右手で空を切り、
とても気軽な感じで部屋に入って来た。
…・・・それにしても、何故、こいつは足取り軽いのだ?
ついさっき憤懣(ふんまん)やるせないといった表情で、
無言のまま地下室を出て行ったというのに……。
それが今はどうだ?
「お待たせ、お待たせ」なんて。
何だ、その態度の180度転換っぷり。
オマエは何、気さくな人を気取ってるんだっ!
それともオマエは、親戚のオジサンか!?
知らない間にワタシの親戚縁者にでもなったのかっ!?
彼の態度に、ワタシは無性に腹立たしい思いをした。
この男は先天的に人を苛立たせる特殊技能を持っている。
それもまた、天賦の才とでも言うべきものなのだろうか。
更にワタシにトドメを刺すかのように――。
マスウラに続き、あいつも入って来た。
ドタドタと足音をたて入って来たあいつとは誰だ。
それは――。
ルリカワだった。
彼はマスウラの会社の代表者であり、無駄におネイ言葉を発する。
その風貌から、ワタシが心の中で達磨オヤジと命名した男だ。
達磨オヤジは、マスウラに先導を受け、
悠々然として地下室に入って来たのだ。
マスウラだけでなく、何故、この男まで――?
ヤツはまずは占有者A子をチラリと見ると、
次いでワタシに視線を注いだ。
ねっとりとしたそれである。
口元に含みをもたせて微かに笑みながら、
達磨オヤジは占有者A子の隣の席に陣取った。
占有者A子をオッサンふたりが囲む。
その様子たるや、オセロゲームの黒と白だ。
でも、占有者A子がオッサンふたりに挟まれたからといって、
彼女もまた気色の悪いオッサンに変化したらイヤだな。
ふとそう思ったワタシであった。
兎にも角にも――。
暗い地下室に集まった四人。
登場人物はすべて揃ったのである。
……続く。
<おまけ日記>
以前、交通安全週間で警官いっぱーいで、
なんか挙動不審になりドキドキする、と書きましたが、
その割には実際に彼らに囲まれた時は、
ガーッと言っちゃえるんですよね。
これも職業柄というべきものなんでしょうか(^^;
あ、別に警官に包囲されたっていっても、
とりあえず前科は付いてないので。
いちおう念のため。
そんなことはさておき――。
更なる書き込みお願いしますですよ。
もちろんWEB拍手より、掲示板、メールの方が重要度高し。
やる気になるような、メッセージ待ってます。
また、このサイトをガンガン紹介・宣伝してください(人任せ)。
ちなみに他のサイトさんやWEB日記などで、
このサイトのことが書かれてたりすると、かなり嬉しいです。
面白いとか言われると、尚更です、はい。
それではWEB拍手のお返事。
4/18 0時
>勉強家ですねGさん。色々参考になるわ。
>矢沢永吉みたい。??
勉強って言うか、広く浅く表面だけサラッと、がワタシの身上です。
永ちゃんですか、何故?
4/18 2時
>あんたのせいだよっ!!て。ねえ。うーん、困りますね。
困りますね、実際。
つーか、何言っても、お前のせいだ、なんて言われても。
どう返せばいいじゃああ、って感じです、はい。
4/18 10時
>今回学んだ事。それは例え善意に基づく行為であったとしても、
>海千山千の奴らが跋扈する国際政治の舞台では
>どう転ぶかわからんって事。
>あとは、どうせ行くならもっと語学力をつけてからという事。
>あの程度の英語ではちょっと。
確かにその通りですね。
また政治的に利用されるのは否めません。
善意とはかくもまあ、難しいものです。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.19 月曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十二話−
達磨オヤジの冗長な会話…の巻。
薄暗い地下室の中――ムッとした蒸気で満たされていた。
季節は秋も本番といった頃合であるが、
手狭な空間に大の大人が四人もいるのだ。
しかも、目の前にいるのはふたりのオッサンと、
まだ若いが先程からふうふうと邪気を発散している女がひとり。
それに加わり、ワタシこと追い出し屋Gがこれからが本番だ、
と鼻息荒く、息巻いている。
そのような空間が涼しげな秋にふさわしいものではない、
ということは誰の眼にも明らかだ。
実際、暑苦しい。
スーツはまだ衣替えをせず、夏物のスーツを着ていたのであるが、
ジトジトとまとわり付く空気のせいで、一筋の汗が流れる。
ワタシはハンカチで汗を拭った。
この空間にいる四人の男女。
ワタシはマスウラが戻ってくるのはまだしも、
何故ゆえにルリカワまでしゃしゃり出るようにして、
この地下室にやって来たのか――?
ワタシをして、登場理由が分からないと思わしめた、
ルリカワ――達磨オヤジが四人揃って初めての口火を切った。
達磨オヤジ
「いやあねえ。
ミンナがミンナ、怖ぁい顔しちゃって、ねえ」
達磨オヤジは周りを見渡そうと顔をぐるりと半周させ、
この場の雰囲気を和ませようとしたのか、
はたまた地なのであろうか、あからさまなオネイ言葉で話し続けた。
達磨オヤジ
「まあ、ねえ、難しい問題だわよねえ。
アタシもね、そうそう、さっきマスさんがね――。
すごい血相変えて事務所に戻って来たのよ。
それで、がああああああって何事か喋ってるのよ。
アタシはそれじゃあ、何言ってるか全然分からないわよって。
そりゃ、そうでしょ、ねえ?」
達磨オヤジは占有者A子越しに、視線を向けた。
相手はむろん、マスウラである。
マスウラは、「はあ、まあ」と微かに頷(うなづ)いた。
――微妙な間が空いた。
その時間は何だか、むず痒い気持ちの悪いものであった。
達磨オヤジ
「まあ、ねえ。
でね、まあまあ、落ち着いてマスさん。
なんで、いっつも冷静なマスさんが、どうしちゃったの?って。
大体、今まだ、話し合いの最中でしょう。
それなのに、どうしたのって?」
またもやマスウラに視線を向ける達磨オヤジ。
その場に漂う暑苦しさと同じものを感じる、そんな視線だ。
一体、彼らの間には会社の仲間である、といった他に、
何らかの関係がありそうだ。
以前も同じ発想を抱いたワタシであるが、
この時もまた、腹の中で虫が疼(うず)くような不快感を感じた。
――冗長に続く、達磨オヤジの会話は当分、続きそうだ。
……続く。
<おまけ日記>
最近、Blogをはじめたんですけれども。
これは面白いですね。
何が面白いって、手軽にテキストが書ける!
これに尽きます。
まだまだ仕組みがよく分からないのですが、
まあ、とりあえずテキストが書ければいいや、みたいな。
時間が空いている時に、ぐだぐだと書いてきますので、
暇な人は適時、チェックしてくれると嬉しいかも。
そんなことはさておき――。
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4/18 17時
>呼び止められた警官に『ニセ警官かもしれないので手帳見せて』
>言ったら解放されるのにえらく時間がかかった
多分、喧嘩を売っているように思われたのでしょう(笑)
ちなみに身分確認をするのは市民としての当然の権利です。
実際、ニセ警官かもしれませんしね。
ワタシもそうしてます。
もちろん、嫌がられますけど。
4/18 20時
>あー早く続きが読みたい!!!いらいらする!!
>一日2話更新してくれぃ
専業の物書きだったら、そーゆーのもアリなんですけど。
本業の他に副業も抱えていますし、
それ以前、これを書くのは結構時間が掛かったりする現状では、
毎日、もしくは週に数度更新するのが手一杯かな、と。
4/18 22時
>人に夢をあたえるからGさんは永ちゃんかな。
>矢沢好きですか?
今日一番、ワタシのツボに入った感想です(笑)
というか、ワタシが夢を与える、ですか。
ワタシのどこが夢を与えているんですかねえ?
逆に夢を壊されました、って方がまだ納得がいきます(^^;
ちなみに永ちゃんはフツー程度でしょうか。
ツマラン答えですいません。
4/19 13時
>3人というより家族の言動が反感を生んだな。
>高遠父の「渡航禁止措置を徹底させなかったせい」発言然り。
ワタシはですね、親兄弟が自分の肉親に対して、
必死になるってのは分かるんですよ。
それは人間としての当たり前の感情であると思いますし。
もちろん、やったことの善悪はあります。
仮に善い行いだったとしても、
それが大多数の人に迷惑を及ぼす行為であった場合、
それが果たして善い行動といえるのであろうか。
難しい問題ですね、うん。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.20 火曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十三話−
占有者A子の険しい眉間のシワは…の巻。
達磨オヤジの会話はだらだらと続く。
達磨オヤジ
「マスさん、ねえ、マスさんってば。
でも、アタシが幾ら聞いてもムスっとしちゃってさ。
アタシもカアーっとなりやすい性質だから、
マスさんっ!!
そんなムスッとした顔しても、何も言わないんじゃ、
分からないわよっ!!って言ったのよ」
ワタシ
「……はあ」
この話で、どこをどう盛り上がればいいのか――。
そんなポイントはどこをどう探しても、常人には見つからないし、
一片の欠片すら見当たるワケがない。
そのような話であるのに達磨オヤジは、
さも重大なことを告白しているかのように、
表情を多彩に変えつつ、ひとり話に盛り上がっていた。
そんなノリノリで話している達磨オヤジに付いていけているのは、
強いて言えばマスウラくらいである。
達磨オヤジ
「アタシはね、あんまり遠まわしのことは嫌いなのよ。
だから、何なのよ、話なさいって!」
マスウラを見つめつつ、達磨オヤジは話していた。
先程から、頭越しにされている占有者A子はといえば、
味方の達磨オヤジが話をしているのにも関わらず、
眉間にシワを寄せ、まったく不機嫌な顔をしている。
その眉間のシワの寄せ方ときたら、
ワタシとふたりきりだった先程の時点よりも、もっと激しい。
その占有者A子の険しい眉間のシワは、
初めてタブ・クリアを飲んだ人のそれに似ている。
「世界的ニュースです!」「飲めば分かる!」
そう俵孝太郎がCMで言い、
じゃあ、飲んでみましょうとばかりにタブ・クリアを飲む……。
……ムムム。
……ええ、確かに分かりましたとも。
よーく、分かりましたとも。
透明なコーラとかそーゆー以前に、これが――。
マニアックな味ってことが。
そんなマニアックな味覚のタブ・クリアを初めて飲んだ時、
誰もが眉間にシワを寄せたものである――。
翻って、占有者A子の眉間のシワの寄せ方は、
やはりタブ・クリアを始めて飲んだ人のそれに似ていた。
そして、今は達磨オヤジが話しているからこそ、
自分は我慢して黙っているのだ。
そういった空気をあからさまに彼女は晒(さら)していた。
達磨オヤジ
「そしたら、ね。
マスさんやっと答えてくれて、ねえ……そうよね?」
達磨はまたもやマスウラに同意を求める。
マスウラは何故か、唇に薄っすら笑みを浮かべ、こくりと頷く。
……で、一体、何が言いたいんだ?
話の主眼をどこにも置かず、のんべんだらりと喋るのは、
ワタシの会話の常であるのだが、そんなことはどこ吹く風。
ワタシは彼の話の冗長さに辟易(へきえき)していた。
……続く。
<おまけ日記>
競売物件獲得の最大激戦区、東京地裁本庁を主戦場とする、
ワタシの勤務する会社ですが、もうちっと戦場を広げるべ、と。
手始めに今度は東京地裁八王子支部に攻め込むぞ、みたいな。
はてさて、どうなることやら……。
そんなことはさておき――。
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4/20 0時
>Gさんはファンキーモンキーベイベ〜。
おどけてるんですかね?
4/20 0時
>Gちゃんのブロック、千何人見てるって表示されてたけど凄くない?
あのカウンターは正しく言うと「何人見てます」というより、
何ページビューがありました、ですね。
実際に見ている人はその半分以下だと思いますよ。
よくは分からないですけど。
4/20 11時
>親といっても娘は30過ぎのいい大人なんだから、
>政府が渡航禁止にしなかったせいにするのはイクないっ。
まあ、そうですねえ。
4/20 11時
>あと無意味に叩くのも危険だが、
>一部で英雄視されてるのもまた危ない。
>まあ人生バランス感覚やね(^^)
基本的には自分の意思で行っているわけですから、
それが凄いとか凄くないとかというのは、
他人が思ってるほど、本人は思ってないと思いますよ。
だから、それを見て他人が必要以上に過敏に反応するのは、
いかがなものかと、ワタシは感じる次第です。
4/20 12時
>Gさん、ブログおもろい!
>関係ないけど、無事帰国された渡辺氏、
>親指立ててヒーロー気取りはまずいっしょ。
Blogにせよ、何にせよ、自分的に面白いものを書いています。
それが他人さまにとって面白いかどうかは、
その人それぞれの感性の問題だと、そう思います。
4/20 14時
>いるいる!コスプレ好きのニセ警官。
>この前も捕まったよね。笑
ニセ白バイ警官とかもいますね。
4/20 14時
>あんまりイラク人質ネタでコメントして
>Gちゃん困らせちゃ、メッなの
それだけイラク人質問題というのは関心が高いのでしょう。
当たり前と言えば当たり前ですが。
しかしながら、物事の本質と言うのは、表面的なものではなく、
例えば、自衛隊の派遣は是か非か、
なんていう点の方が重要なんではないでしょうかね。
4/20 18時
>警察手帳つづき 喧嘩売ると言うより失礼だったんでしょうね!
>侮辱?でも、向こうも当たり前ぽく言うんで
前述致しましたが、相手の身分確認を求めることは、
市民の権利でもあります。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.21 水曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十四話−
誰が悪い? オマエが悪い!?…の巻。
達磨オヤジ
「マスさんが、答えてくれたのよ、やっと」
達磨オヤジの意味のない、だらだらとした話は、
いつまでも続くようだった。
ワタシは達磨の冗長な話に辟易し、
その場にいることすら嫌になっていたのだが――。
達磨オヤジはワタシのことまで気を向けるワケなどない。
彼は自分自身の世界に没頭し、
ワタシを始めとする他の人間のことなど、
眼に見えていないように語っていた。
ギラギラと異常なまでに光るねっとりとした彼のまなざしは、
狂気に支配されている者のそれである。
隣に陣取る占有者A子の恨みに燃える瞳とは、
また異質の悪寒をワタシは肌に感じた。
そこにいる誰をもの姿を写していない彼の眼は、
一体何を見出しているのだろうか。
ワタシ
「あの、だから、何を――」
達磨オヤジ
「やっと、やっと、やっと……」
ワタシの言葉は彼の耳に入っていない。
自分の世界に取り憑かれた達磨オヤジは、
壊れたレコード針が同じところを飛ぶように言葉を繰り返す。
達磨オヤジ
「やっと、ね。
それで誰が悪いのか――。
それが分かったのよ」
誰が悪い――?
このオッサンは何が言いたいのか。
でも、ワタシは彼が続ける話のおおよその見当は付いていた。
すなわち――。
達磨オヤジ
「やっぱり、アンタが悪いってね」
今まで長々と話していた与太話の結論は、
やはりワタシが悪いということか。
達磨オヤジにしろ、占有者A子にしろ、マスウラにしろ、
皆が皆、揃いも揃って、ワタシに悪役を押し付けたいみたいだ。
大体、そんなことを主張したいのなら、無駄な時間を費さず、
スパッと言い切ればいいではないか、スパッと。
だらだら喋りやがって。
ワタシは自分が悪いと言われたことよりも、
むしろ、貴重な時間を使われて、
長々と前置きをかまされたことの方に腹が立って仕方なかった。
……背中に悪寒が走ったり、腹を立てたり、
ワタシも忙しい人間である――と他人事のように思う、
今のワタシであったりする。
……続く。
<おまけ日記>
今日は裁判があって、疲れました。
それにしても、ウマイこといかなかったなー、と。
判事によって判断が異なるのは当たり前のことですが、
いやはや、なんとかしてもらいたいものです。
そんなことはさておき――。
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4/21 0時
>タ、タブクリアって・・。あれ売れなかったんだよなあ。
売れなかったですね。
案の定、バニラコーラも同じ道を歩みました。
4/21 0時
>「警察だ!」ってこれ見よがしに手帳出しゃあ身分示せるし
>権力も誇示できるのに。それはそれでヤだけど。笑
権力を誇示しても、相手を間違えたら、
面倒なことになるでしょう。
4/21 1時
>(*^_^*)色々参考になります。
>blog現代版水戸黄門!シブイわ。
水戸黄門というより、うっかり八兵衛みたいなもんです。
4/21 1時
>チェリオのフルーツキッスもこれまたマニアックな味!
チェリオといえば「砂漠の嵐」を思い浮かべます。
4/21 13時
>Gさん、イラクネタ振ってごめんなさーい。
>いまイクラ丼食いながら書いてるんですけどね。笑
イクラとウニはウマイですね。
4/21 14時
>広く浅くですね!タブクリア 写真の缶、持っています。
>未開封で!あとオズモ有ります 大烏
ある意味、ビンテージものですね。
熟成されてます。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.22 木曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十五話−
体中に感じるむず痒さと再登場一言目…の巻。
いきなりであんまりでナンセンスな達磨オヤジの発言に、
ワタシは頭の中が痒(かゆ)くなっていた。
一連の背筋がぞくぞくするような狂気や、それ以上に、
胸がムカついて仕方ない程の腹立たしさが入り乱れる。
脳に絡み付く気持ちの悪さだ。
眼の痒(かゆ)みを人差し指の腹で掻(か)くように、
絡みつく痒さをゴシゴシと掻き毟(むし)りたかった。
幾ら眼に悪いことだと言われようとも、
痒い時には掻いて掻いて掻きまくりたい衝動に駆られる。
それと同じではあるが、なにぶん、
この痒さは胸の奥底から湧き上がるものであり、掻きたくとも掻けない。
胸を掻き毟ったところで、それは肌の表層が赤くなるだけで、
気色の悪い痒さを鎮めるには至らない――性質の悪い痒さだ。
そして、その痒さは全体を支配する。
ワタシは、全身に転移したむず痒さを体全体で感じつつ、
だけれどもそれを振り落とすかのように、達磨オヤジを直視した。
ワタシ
「アンタが悪いって、何がですか?」
あまりの腹立たしさに、ワタシは止せばいいのに、
達磨オヤジに突っかかった。
冷静ではなかったが、それも致し方ない部分はあろう。
その時のワタシは腹立たしさ120パーセントオーバーであり、
最早メルトダウン寸前であった。
ワタシ
「大体、アンタが悪いのアンタって誰なんです?」
ワタシは苛立たしさも明らかに、強い口調で問う。
そのワタシの質問に、達磨オヤジは口を開いたのだが、
続く言葉を発する前に、達磨ではなくマスウラが答えた。
ひさびさに聞くマスウラの声は、やはりダミ声であった。
マスウラ
「決まってるだろ。
オマエはオマエだろ? 追い出し屋Gさんよ」
地下室に再びやって来た彼は、「どうもどうも」だなんて、
調子よくやってたのに、またもこの変わり身の早さだ。
しかも、再登場からまだ一言目だというのに……。
いずれにせよ、舐めたヤロウである。
ワタシは更に燃える思いを心に秘め――。
ますますもって、体中にむず痒さを感じるのであった。
……続く。
<おまけ日記>
今日は物件調査の日。
長距離の移動は非常に疲れること、この上ないです。
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4/22 0時
>人格って3歳までの環境で決まるとの事。どう思います?
それはつまらないですね。
周りの環境によるものは少しはあるかもしれませんが、
人格や人生なんかは幾つになっても自分のものであり、
ただそれだけに、左右されると言うのは言い過ぎでしょう。
4/22 11時
>ルリカワって、話し方・動き方がミュージカル調。
ミュージカルなんて中学生以来観たことありません。
観てみたいですね。
4/22 12時
>マスウラはルリカワに良いように操られてる気が。
>人形浄瑠璃(ルリ)?
さあ、どっちがどっちに操り操られているのでしょうか。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.23 金曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十六話−
調子に乗るマスウラと社会人としての判断…の巻。
開口一番、だらだらと何事かを述べていると思ったら、
結論は「オマエのせいだ」と一方的な決め付けをする達磨。
それに便乗してダミ声を枯らし、ワタシを非難するマスウラ。
そして、ワタシの方向一直線に睨みを利かせる占有者A子。
どいつもこいつも、一体何なんだ!?
マスウラ
「やっぱり、俺が言った通りだろ?」
何を言ってるんだ、こいつは――。
マスウラは達磨オヤジの尻馬に乗り、ついでに調子にも乗っていた。
この男のダミ声は明白なまでに、ワタシを小バカにした口調である。
ワタシは腹立ちを抑え――いや、完全には抑え込むことが出来なかった。
多少なりではあったが怒りのオーラを発散させながら、ワタシは言った。
ワタシ
「何が――何が、マスウラさんの言った通りなんです?」
世の中、オマエを中心に回っているワケではない。
ワタシはそう付け加えようと思ったが、実際は言わなかった。
だがしかし、だ。
漏れ出でるワタシの怒りのオーラをこの男は微塵も感じないようだ。
口元をより一層、緩めるとマスウラは更に調子に乗り――。
マスウラ
「だからさっきから言ってる通り、
こちらの言う通りにしてれば、めでたく解決するんだって。
それが、俺の言った通りだってこと」
ワタシ
「……はあ!?」
――何言っちゃってんの、こいつ?
ワタシは喉元まで出掛かったが、危ういところで抑えた。
我慢した。
頑張った。
そうだ、俺、頑張ったよ、母ちゃん!
――あともう一歩のところで爆発させそうになった、
怒りや唖然とした言葉をワタシが飲み込んだのは、他でもない。
これ以上の事態の悪化をさせまいとする、
オトナの社会人的判断からだ。
でも、その社会人として当たり前の判断が、
逆にワタシにとって足枷となり、相手の助長を促していた。
……続く。
<おまけ日記>
今日は本編、短いです。
というか、花粉症が物凄く悪化しました。辛いです。
はてさて。
Blog「追い出し屋Gのほのぼの悔録愚」、かなり力入れてます。
遊びで始めたものですが、更新しまくりです。
やはり面白い遊び道具には、ハマってしまいます。
競売や不動産の話題のみならず、色々と書いてありますので、
お時間ある方は読んでみると、新たな発見が出来ます。
もう一度言いましょうか?
新たな発見が出来ます、なんて断言してみたり。
ちなみに今の話題は、競売開札結果、東京ルール、
そして管理費滞納金は5年で時効消滅、です。
他にもウェディング問題も一刀両断っ!!
でも返り討ち。
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4/23 1時
>がんばって〜!
まあ、適当に、死なない程度に書いてきます。
4/23 16時
>そしてGたんの返事は
>「アンタ・オマエさん。はて。外人さんですか?」であった。
外人さんとは、緊張して話せません。
4/23 20時
>アンタ、あの娘(こ)の何なのさ?」♪
>港のヨーコ、ヨーコハマ、ヨコスカ〜♪
そして、横浜銀蝿の翔、覚せい剤で逮捕、みたいな。
4/23 22時
>佳境ですか!?!
さあ、どうなんでしょうか?
生あたたかく見守っててください。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.24 土曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十七話−
人間、我慢だ。今こそ、我慢の時…の巻。
マスウラ
「今のさ、状況を見てちょうだいよ。
どうにもこうにも話が停滞しててさ」
ワタシ
「その話が停滞している、ってのが、ワタシのせいだ。
ワタシが悪い、ってことですか?」
ワタシは控えめに問う。
相手を罵倒する言葉は幾らでも思い浮かんだ。
だが、今回が最後の交渉だとワタシは肝に命じていたし、
それで物別れに終わってはならない。
今までの交渉とは違うのだ――。
ワタシはそう思い、今日の交渉に当たっていた。
しかし、ここにいるワタシ以外の人間は、
そのようなワタシの思いなど感じることもなく、
ただただワタシを一方的に悪者としてみていた。
だからこそ、ワタシの言葉に対して、悪意をもって食い付く。
マスウラ
「そうだ、悪いに決まってるじゃないか」
達磨オヤジ
「そうよ、悪いのはアンタよ」
達磨オヤジとマスウラとのオヤジふたりが身を乗り出し、
ツバを飛ばし飛ばし、言う。
悪い、悪いのオンパレード。
何につけてもオマエが悪い、オマエが悪い。
話が進まないのは、オマエが話を潰したからだ。
俺らの提案をオマエが潰したからだ。
だから、オマエが悪い。
オマエが悪いのだ――。
ワタシ
「……」
――ああ、もう、うるせいっ!!
ワタシは彼らに一喝したかった。
それでも我慢して――。
人間、我慢だ。
我慢のときだ。
今まで我慢してきたじゃないか。
我慢して、粘り強く話し合っていけば、
そうしたら、その後はもしかしたら、相手が根負けして、
最終的にワタシの考えている結果に落ち着くのではないか。
今こそ、我慢の時だ――。
しかし、その我慢も長くは続かないのであった。
……続く。
<おまけ日記>
これから、呑み会です。
そんなに酒は強くはありませんが……。
はてさて。
Blog「追い出し屋Gのほのぼの悔録愚」、かなり力入れてます。
遊びで始めたものですが、更新しまくりです。
やはり面白い遊び道具には、ハマってしまいます。
競売や不動産の話題のみならず、色々と書いてありますので、
お時間ある方は読んでみると、新たな発見が出来ます。
もう一度言いましょうか?
新たな発見が出来ます、なんて断言してみたり。
ちなみに今の話題は、競売開札結果、東京ルール、
そして管理費滞納金は5年で時効消滅、です。
他にもウェディング問題も一刀両断っ!!
でも返り討ち。
そんなことはさておき――。
更なる書き込みお願いしますですよ。
もちろんWEB拍手より、掲示板、メールの方が重要度高し。
やる気になるような、メッセージ待ってます。
また、このサイトをガンガン紹介・宣伝してください(人任せ)。
ちなみに他のサイトさんやWEB日記などで、
このサイトのことが書かれてたりすると、かなり嬉しいです。
面白いとか言われると、尚更です、はい。
2004.04.25 日曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十八話−
現場は混沌(こんとん)として…の巻。
それにしても、このふたりも同じことしか話せないのだろうか。
バカのひとつ覚えみたいに、何度も何度も、オマエが悪い、
と大合唱のマスウラと達磨オヤジのオッサンふたり。
どうせ悪口を喋るんだったら、
もっとバリエーション豊かにしろよ。
ワタシはまた別の意味で腹立たしさを倍増させた。
もっとも、ありとあらゆる罵詈雑言を言われたら、
それそれでムカつく、というか、
そちらの方が怒りの度数も三倍増ではあるが……。
マスウラ
「悪いのはオマエだ」
達磨オヤジ
「悪いのはアンタよ」
達磨オヤジも、マスウラも口々に言葉を繰り返していた。
飽きもせず、よくもまあ……だ。
呆れつつ、それ以上に腹立たしさが極限だ。
ワタシ
「――で」
ワタシは「それで、何なのですか?」と続けた。
そうだ――。
だから、どうしたと言うのだ?
ワタシが悪い、と繰り返し、こいつらは何をしたいのか?
何を求めているのか?
何を言いたいのか?
しかし、ワタシがそれを問い掛けたところで、
何度も何度も問い掛けたところで、
彼らの答えもまた同じものであった。
――とにかく、オマエが悪いんだ、と。
マスウラと達磨オヤジとワタシが織り成す、
言葉の応酬はエンドレスに陥っていた。
こちらが言えば、あちらがそれに同じように応じ、
あちらが言えば、こちらがそれに同じように答える。
――今や地下室は、混沌の呈を成しており、
その状況たるや、無間地獄であった。
そして、その地獄には――男だけではなく、女もいた。
占有者A子である。
彼女はしばし無言のままでいたが――。
……続く。
<おまけ日記>
新プロジェクト、そろそろ始動、か――?
そんなことはさておき――。
更なる書き込みお願いしますですよ。
もちろんWEB拍手より、掲示板、メールの方が重要度高し。
やる気になるような、メッセージ待ってます。
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2004.04.26 月曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百五十九話−
混沌の世界の占有者A子…の巻。
――地下室での、長い長い時間は続いている。
この場はマスウラと達磨オヤジのダミ声と、
ワタシの声で溢れかえっていた。
もちろん、友人同士の楽しい楽しい談笑というワケではなく、
険悪なムードといったところ、だ。
その緊迫した雰囲気の中で、一際異彩を放っていたのは、
マスウラでも達磨オヤジでもなく、ましてやワタシでもなく、
たったひとりの女――占有者A子であった。
マスウラと達磨オヤジがのこのこやって来た後、
彼女は周りが自己の主張をする中で、
ただひとり沈黙を守っていた。
彼女とワタシがふたりきりの時、あれだけ喚きたて、
逆上していた彼女が、である。
あれこれ周りが騒いでいる分、ひとり黙っている彼女は、
それだけでその場における異質な存在であった。
では、何故、彼女は黙っていたのか――。
ワタシは思うに、彼らふたりが登場したことで、
彼らが自分の言い分を十分伝えてくれる、
と考えたからではないか。
しかし、実際はどうだろう。
彼ら、ふたりのオッサンはワタシに対し、
「オマエが悪い」「オマエが悪い」と大合唱した。
確かにそれはワタシに対する彼女の意思の代弁とも言えよう。
だが、「オマエが悪い」「オマエが悪い」と言うだけで、
彼らふたりは一体何の結果を得たというのだ。
ワタシからよりよい条件のひとつでも、
仮に少しでも引き出せればまだ意味があるというものだが……。
彼らが、ワタシが今、ここで得たものと言えば、
無間地獄の如き、繰り返し繰り返しの情景だけだ。
その現実に彼女は全く満足していないのだろう。
彼女は、彼らが登場することによって、
事態は彼女にとってよい方向に進むものだと思ったはずだ。
それがどうだ。
違うじゃないか。
彼らが、マスウラだけでなく達磨オヤジが登場しても、
何も何も代わらないじゃないか――。
占有者A子は黙って、ワタシに睨みを入れていただけであるが、
男三人が作り成した交渉の無限ループに、
彼女の怒りは倍々ゲームのように増していったのだろう。
そして、混沌の世界の占有者A子は抑え切れない感情を、
炎のようにぶつけたのである。
誰にあろう、それは――?
……続く。
<おまけ日記>
色々と面白いことを考えています。
例えば、現役の競売業者のナマの話、
聴いてみたいと思いませんか?
今、Blogが熱いです。
「追い出し屋Gのほのぼの悔録愚」、やってます。
最高裁の判決に基づく、管理費の時効援用の実践話、
などをやっています。
そんなことはさておき――。
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それでは「WEB拍手」へのお返事。
4/26 17時
>占有者A子・・・泡を噴きながら「オマエが悪いんだ」と発狂する
さあさあ、それは次回分かります。
正解に近いかも、ですかね?
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.27 火曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十話−
占有者A子の絶え間ない叫び…の巻。
――アタシは、アタシはここにいるのよ。
言葉に出さずとも誰もが女の異質な空気を感じ取っていた。
彼女の存在は、確かにそこにいる、と誰もが感じた。
有無を言わさぬ存在の重たさを肌でひしひしと痛感していた。
もしかしたら、その存在感の大きさはこの地下室にいる、
男三人を足したものよりも巨大かもしれない。
彼女は――、あああああああああああああああああああ……。
突如、彼女は両手で両耳を押さえこむやいなや、
ガクガクと単純作業機械的に頭を振る。
三者の話は途切れ、地下室の住民の視線が彼女に集まった。
住民は、一様に驚きの表情で固まっていた。
今の今までワタシだけを睨んでいたその眼は、
かたく閉じられている。
彼女の顔は、赤く、赤黒く膨張していた。
あああああああああああああああああああああああああ……。
彼女の姿はひどく急いでいるようにしか見えなかった。
頭と上半身だけが忙(せわ)しなく動いていた。
ただひたすらに、その今まさに裂けんばかりに開いた口から、
野獣の雄たけびか、はたまた謎の超音波か――。
言葉の無間地獄の泥沼に両足を絡め取られていた
マスウラ、達磨オヤジ、ワタシの三人は、
自身の耳目を彼女に向けざるを得なかった。
あああああああああああああああああああああああああ……。
彼女の叫びは絶え間なく続き、そしてクワッと眼を見開くと、
顔を真横にいるマスウラに向けた。
赤黒く血管の浮き出た鬼の形相で声を声を張り上げた。
占有者A子
「――もう、もももももう」
彼女の震える声が地下室に響いた。
……続く。
<おまけ日記>
今日も仕事、頑張ったなあ、と。
今、Blogが熱いです。
「追い出し屋Gのほのぼの悔録愚」、やってます。
ワタシの文章への批判に対する反論、
みたいなものを書いています。
そんなことはさておき――。
更なる書き込みお願いしますですよ。
もちろんWEB拍手より、掲示板、メールの方が重要度高し。
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ちなみに他のサイトさんやWEB日記などで、
このサイトのことが書かれてたりすると、かなり嬉しいです。
面白いとか言われると、尚更です、はい。
あと、ワタシの競売代行も宜しくお願いします。
それでは「WEB拍手」へのお返事。
4/27 0時
>A子予想。マスウラに向かって
>「アンタが首尾良くやらないからこんな事に!」。
>ドロンジョみたいな。笑
それはありえますね。
続く言葉はそんな感じかもしれません(笑)
あらえっさっさー。
4/27 0時
>A子がわめていも、
>無限ループが三重になるだけのような予感(笑
それもありえます。
また登場人物を増やして、ループばかりさせてみましょうか。
って、ダメな展開ですね、そりゃ。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.04.30 金曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十一話−
この女の敵はオマエのはずだ!…の巻。
彼女の周りだけ、熱温度が上昇していた。
占有者A子
「――もう、もももももう」
彼女は呂律が回らない口調で、甲高い声を出していた。
それは女の声と評するよりも、奇声であるとしか言えない声だ。
彼女の眼は、毛細血管のひとつひとつが自己主張するかのように、
どくどくと太く波打ち、充血させている。
白目は今や赤の軍勢に覆われ、行き場を失っていた。
白軍は倒れ、後に残るのは赤い大地であった……。
座の男ども一同は皆、口を半開きにしながら、彼女を向いていた。
その場にいた誰もが彼女の勢いに圧倒されている。
彼女を色濃く取り巻く気迫の渦にワタシは――、
ワタシだけでなくマスウラも達磨オヤジも呑み込まれていた。
特に無間地獄の住民のひとり――
マスウラは戸惑いの表情を見せた後、
そのままそれが顔に張り付くかのように固まっていた。
思わぬ伏兵が現れた時の顔だ。
彼は完全に混乱しているようだった。
そのマスウラの顔が他の何よりも、
今の彼の思いを体現していよう。
何故、俺が――。
何故、この女から睨まれなければならないのだ――!?
今まさに、俺はこの女の味方をしていたじゃないか――。
それなのに、それなのに――。
俺たちの敵はただひとり――。
この女が敵対するべき相手は、ただひとり――。
それなのに――。
マスウラはワタシに眼を向けた。
彼の眼はワタシに困惑を告げる眼差しをしていた。
僅か一分前まで、そうたった一分前に、
彼がワタシを不躾な眼で見ていたのとは対照的な、
不思議な光景であった。
この女の敵はオマエのはずだ――!
そうだよ、おい。
そうだと答えてくれ――。
彼はワタシに助けを求めているのか。
だが、そのような助けを求められても、ワタシは困ってしまう。
困るというよりも、救いの手を求める相手が違うだろう。
対面に座っているからといって、
ワタシにそのようなシグナルを送ってもらっても答えようがない。
占有者A子を挟んで脇に座っている、
ルリカワに助けをお願いすればいいじゃないか。
一応、達磨オヤジは上司なんだろう?
大体、ワタシは自軍も敵軍も分け隔てなく患者の手当てをした、
ナイチンゲールではない。
白衣の天使ではないのだ――。
もっとも、ナースのコスプレは好きだが。
もちろん、自分がナースになるのではなく、
ナースのねーちゃんと……って、これは本題とは関係がない。
今は男の浪漫を語っている場合ではないのだ。
例えこのような緊迫した状況下、
ワタシの頭の中でナースとアンミラが踊っていたとしても、
そんな幻想は、ええいと即刻、打ち払わねばならない――。
占有者A子
「――ももも……もう」
妙な位置で言葉を途切れさせた占有者A子であったが、
その途切れ具合が絶妙なであり、
情景を目の当たりにする人間に、鬼気迫る印象を与えた。
マスウラ
「……あ、あの。あの、ど、どうしたんです?」
彼女の眼力の強さに、相手を直視できないのだろう。
おどおどと視線を左右に流し、マスウラは彼女に問う。
これほどまでに動揺したダミ声というのも聴いたことがない。
そして、マスウラの問い掛けに対し、彼女は――。
……続く。
<おまけ日記>
明日はゴールデンウィークだと言うのに労働です。
頑張れ、自分。
……というよりも何よりも、ひさびさ対決シリーズ再開です。
ちょっと諸事情がありまして、申し訳なかったです。
これからは落ち着くと思いますので、
ペースもフツーになるかなー、と。
さあさ、五月中には完結するように、目指します。
……実際に終わるかどうかは分からないですけど(^^;
そんなことはさておき――。
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それでは「WEB拍手」へのお返事。
4/28 9時
>「――もう、もももももう」
>A子DJキタ━━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━━━!!!!
ちょっと笑ってしまいました。
DJっぽいですね、確かに。
4/28 19時
>やはり人間熱くならなきゃ!
>世の中バランスでしょ〜。熱いわ
人間熱いのがいいんですかね?
でも暑苦しいのは嫌ですよね?
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.02 日曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十二話−
仲間割れへの大いなる序曲…の巻。
マスウラが動揺しているというのは、その場に居たものだったら、
手に取る様に分かる、隠れようもないことであり、
彼の焦りを引き起こしている人物は、
彼を芯に捉えたまま、その怒りに染まる眼を離そうとしない、
彼女であることはまごう方なき事実であった。
マスウラは焦燥の念がこもるダミ声で彼女に訊いた。
マスウラ
「あ、あの、だから、何で――?」
彼女から放たれている強いプレッシャーの波動に、
彼は気圧され、視線を定めることすらままならなかった。
占有者A子
「もももももももう……おおおおお――」
彼女の咆哮はマスウラ一方にだけ向けられ、続いた。
マスウラの焦りは一層色濃く、染み出でて――。
マスウラ
「……だから、A子さん。占有者A子さん。
どう、どうしちゃったんですか?
こちらを見ても、しょうがないじゃないですか。
今は、そう今はこの男を――」
マスウラは唇の片方を引き釣らせ、
口元に震えをへばり付かせたまま、
ワタシの方向へ、ひしゃげたアゴをしゃくった。
マスウラ
「い、いい今の相手はこの男じゃないですか――!
それなのに、何故――」
――猿男は「俺を睨むのだ」と続けた。
相手が違う。
オマエの憎むべき相手は俺じゃない。
あの男ではないか――。
それに対し、彼女は依然としてマスウラに睨みをきかせつつ、
声を張り上げていた。
混乱しているマスウラへの回答と言わんばかりに、
彼女の叫びは徐々に言葉の体を成していく。
占有者A子
「……ももももも、話が、話が進まない。
それは、それは、それは……」
彼女が結論を言うまでに、体を前のめりにした達磨オヤジが、
「まあまあまあまあ……」と話に割り込んだ。
占有者A子とマスウラとの間の不穏な空気を鎮めるべく、
見るに見兼ねて、といった感じなのだろう。
しかし、達磨オヤジの声は火に油を注ぐ事態に繋がり――。
……続く。
<おまけ日記>
昨日の夜から、今年一番の超本格派の風邪をひいてしまった。
花粉症かなあ、と鼻炎の薬飲んでも、治らないじゃん。
さてはこれは風邪か、と気が付いた頃には、
思いっきり寝込んでしまったという次第。
ゴールデンウィークだってのに、なんだかな……。
風邪の辛さは未だもって継続中。
そんなことはさておき――。
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それでは「WEB拍手」へのお返事。
4/30 23時
>世の中、道理は一つ。自分も仕事です。Blogお疲れ様!
道理はひとつ、って真実はひとつ、みたいで、
名探偵コナンを思い出しました。
5/1 19時
>そうですか、ナースがね、それで入院したがっているんだ。
痛そうだし、面倒くさそうなので、
入院まではしなくてもいいです。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.03 月曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十三話−
対決!占有者A子対マスウラ・達磨オヤジ…の巻。
達磨オヤジ
「まあまあまあまあ……。
A子さん、落ち着いて、落ち着いて」
顔だけをマスウラの方へ向けている彼女の肩に、
達磨オヤジはポンと自分の手を乗せた。
彼は不測の事態を解決しようとしたのだろう。
少し、にこやかな顔をして、彼女を諌(いさ)めたのだが――。
占有者A子
「……なに、なにすんのっ!!」
占有者A子はその肩に触れた達磨オヤジの手を、
まるで汚物でも扱うかのように、片手で払いのけた。
達磨オヤジの顔は、占有者A子の肩に手を掛けた時のまま、
にこやかな表情で固まっていた。
マスウラにせよ、達磨オヤジにせよ、
この二人の表情の反応を見て分かる通り、
人間、思いもよらぬ事態が起きた場合、
すぐさま表情を変えることは出来ないということだろう。
占有者A子
「……全然、ダメじゃない!!
だ、大体、アナタたちがこうすればいいって、
アタシは黙ってればそれだけで済むって。
そんなに時間は掛からないって。
それが、それが、それが……」
占有者A子はふいに机の上に、顔を伏せた。
占有者A子
「……全然、話にならないじゃないのっ!!
さっきから、同じ事の繰り返しで……。
何も話にならないじゃないのっ!
ああだ、こうだ言っても、全然話にならないじゃないっ!!」
彼女は肩を震わせる。
ばさりと髪が乱れ、隠されていた耳があらわとなった。
耳の先まで血の色に染まっていた。
マスウラ
「あ、あ、あの……。
こちらとしても一生懸命やっている訳で――」
やはりマスウラは動揺を隠すことが出来ずに、
いい訳めいた口調で話す。
また達磨オヤジは、自分が汚物扱いされたことに、
ようやく気づいたのだろう。
先程のにこやかな表情から、一変、表情を引きつらせ――。
達磨オヤジ
「そうよ、そうよ、マスさんの言う通りよ」
わざわざ自分までデバって来たのに、
その態度は一体全体どういうこと、と不服の表情だ。
地下室の戦場は、今や、味方同士の内戦状態に陥っている、
とのことだろうか――。
……続く。
<おまけ日記>
風邪はまだ治りきっていないです。
ううぬ、休みの日に限って、こーゆー風に体が悪くなるのは、
昔からそうだったと言っても、なんだか、損してる体質だな、と。
しみじみそう思う次第だったりするワケで。
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2004.05.04 火曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十四話−
泥沼の内戦は続くよ…の巻。
――臨時ニュースを申し上げます。
臨時ニュースを申し上げます。
えー、ただいま、入りました情報によりますと、
A子・マスウラ・達磨オヤジ三人帝國が、
突如、内戦状態に陥った模様です!
これまで歌舞伎町のボロビル地下室にて行われていました、
帝國軍と共和国軍との戦争が不毛な消耗戦に突入していますが、
今回の内戦は、この長期戦に伴う帝國内の戦争方針が、
分裂したことによるものではないか、との見方がなされています。
繰り返します。
帝國が内戦に陥った模様です!
……ワタシの頭のみをネットしている脳内ラジオでは、
内戦を告げるアナウンサーの絶叫が響いていた。
そう、これは仲間割れというよりも、身内同士の争いであり、
最早、内戦なのだ。
もっとも身内とはいっても、元々、金で結びついているような、
今にも切れそうな細い線で繋がれただけの関係だったが――。
占有者A子
「何なのよ、一体!
今の無駄な時間は、何なのよ!
お金にならないじゃないのっ!!
こんなところで、意味のないことをして……」
マスウラはマスウラなりに気持ちを落ち着けようとしたのだろう。
少し震える手で胸ポケットからタバコを取り出すと、
それに口に咥(くわ)え、火を付けた。
そして、彼なりの精神安定剤をひとつ吸い込む。
――落ち着けぇ、落ち着けぇ、俺。
たかだか娘ひとりに睨まれたからといって、
だからどうしたんだ?
そうだ、ただ単にこの女は血迷っているだけなんだ。
血迷って、味方である俺に刃を向けているだけなんだ。
動揺するな、俺。
まずは自分が落ち着いて、続いてこの女を落ち着かせればいい。
だから、落ち着けぇ、落ち着けぇ、俺。
マスウラ
「……あの、あの、そこまで」
そこまで言われる筋合いはない――。
そのようにマスウラは彼女に言いたかったのだろう。
しかし、今の彼女に何を言っても無駄なようだ。
それだけでなく、何をやってもダメなようでもある。
机に伏していた彼女はタバコの煙と臭いに気が付くと、
勢いよく憤怒の顔を挙げ、またもマスウラを睨み付けた。
占有者A子
「アンタっ!!」
マスウラは「えっ、俺のこと?」とばかりに目を丸くした。
火の付いたタバコからは煙がただ流れていた。
マスウラは、ワタシと達磨オヤジを見渡した。
が、占有者A子はマスウラのことを向いているのだから、
彼女のご指名が彼であることは間違いなかろう。
占有者A子
「そう、アンタ、アンタのことよ!!
さっきから、タバコばっか吸ってさっ!
アンタ、真面目に話し合いする気あんのっ!?」
マスウラ
「……は、はあ」
彼は黙ってタバコをもみ消した。
――マスウラは何も言えなかった。
それを目の当たりにしている達磨オヤジは、
それもまた苦々しく思ったのだろう。
だから……。
……続く。
<おまけ日記>
昨日はメールマガジンを久々に出しました。
今、連載中の「対決!」話とは違ったものが読みたい、
という方は購読してみるといいかも。
「対決! 追い出し屋G 対 債権回収屋」やってます。
驚くほど、風邪が長引いています。
夜更かししているせいもありますね。
早く寝ろ、みたいな。
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5/3 11時
>おもしろいよ。文才あるね!
面白ければ、これ幸い。
文才はあるかどうかは分かりませんが、
そう言って貰えると単純に嬉しいです。
5/3 12時
>さっきも拍手送ったけどやばい。おもしろい。
>マスウラの年だ!w
面白いということはいいことです。
マスウラの年って、嫌な年ですね(笑)
5/3 13時
>今日初めてここまで一気に読ませていただきました。
>とてもおもしろいです。早く続きがよみたい!
少しずつ読んでいくのもまた一興かと。
続きが読みたい、と思わせるような文章を書くのが、
ワタシの目的だったりします。
5/3 22時
>連休にありがとうね、明日は雨、ゆっくり休んだら。
いえいえ、これはワタシの趣味なので。
雨の日でも晴れの日でもゆっくり休んでいます。
というか、休むも何も風邪引いてて、
今、病人生活を送っています。
もっとも病人というより、廃人に近いものがありますが。
5/4 0時
>まさに天に吐いた唾は…。
>うちの上司120キロ位あり、うざいです。上司攻略方願!
そして最後に唾が顔にかかるのは一体誰なのでしょうか。
ある意味、悲しい結末かもしれません。
上司のどこら辺がうざいのでしょうかね?
それにしても……。
なんか、マンセーなメッセージばかりで、
いかにも自作自演っぽいですね(笑)
でも一応、皆様からの熱いメッセージですので、念のため。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.05 水曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十五話−
アンタ、キャラ変わってない?…の巻。
ルリカワは、明らかに不愉快な顔をしていた――。
目を尖らせ、鼻を曲げ、口を歪める。
言うなれば、達磨オヤジにとって、
自分以外の地下室のすべてが不満の対象なのだ。
「はい、分かりました」と素直に金を出すことなく、
しかも年齢が自分よりも一回り上違うのに、
自分の言うことをなかなか聞こうともしないワタシに、
達磨オヤジがご立腹なのは言わずもがな。
それと同程度に、いや、もしかしたら、それ以上に、
彼らにも不満を持っているようだ。
彼らとはもちろん、ふたり――。
自分たちと意を同じくしている立場でなければならないのに、
味方へ牙を向いている占有者A子と、
今や、混乱の極みに達しているマスウラに対して、だ。
ルリカワは、占有者A子の肩越しにちらりと部下の顔を見る。
彼の部下はすでに火が消えているタバコを、
何度も何度も揉み消す仕草を繰り返していた。
その行為を見て、ルリカワは更に不満を募らせたようだ。
彼の顔がますます歪んでいく。
……ふがいない、実にふがいない。
達磨オヤジの表情は、マスウラへの不平不満を物語っていた。
ついには、表情でそれを表すだけでなく、
口にも出さずにはいられなくなったようだ。
達磨オヤジ
「ちょっと、ちょっと、アンタ、ちゃんとしないさいよっ!!」
達磨オヤジは椅子を後ろに引き、
マスウラに向かって一喝した。
達磨オヤジに怒られた猿男は、体をビクリと反応させた。
マスウラ
「……は、はあ」
達磨オヤジ
「今は交渉をやってるんでしょ!?
それがいい? こんな風に仲間割れみたいなことしないのっ!
それをいじいじいじいじいじいじいじ何やってんのよおっ!!」
ルリカワの一喝に、マスウラは更に身を縮こまらせた。
……マスウラ、アンタのキャラ、変わってない?
ワタシは他人事どころか、敵のことながら、そう思った。
達磨オヤジは、返す刀で占有者A子にも斬りつけた。
達磨オヤジ
「ねえー、A子さんっ!
アンタも感情をぶつける相手が間違ってるわよ!
いい? マスさんはアンタの味方なのよ。
それをね、話が進まないどうこうとか言っちゃって、
話壊さないで貰いたいわよ、まったく――。
大体、A子さんは喋らなくていいって、
頷(うなづ)くだけでいいって、打ち合わせしてたでしょ!?」
占有者A子
「……」
……って、そんな打ち合わせしてたんかいっ!!
この場で達磨オヤジの言い分を聞いていたワタシは、
そのようにツッコミを入れたかったのはやまやまでない。
いずれにせよ――。
本来の主役である、ワタシこと追い出し屋G不在のまま、
物語が進んでいることに代わりはなく――。
……続く。
<おまけ日記>
最近、文章を書く上での自分なりのお約束として、
極力、フォントをいじらないようにしています。
文字を大きくしたり、赤くしたりすることで、
ここが面白いポイントなんだよ、と強調することは、
それはそれで意味のあることなのかもしれませんが、
まあ、面白い部分を読者の方に探してもらう、
という方がいいのかなあ、と。
もっともそれを行うためには、
元々の文章が面白い(興味深い)ものでなければならない、
ということが前提となったり……。
ううむ、自らに大分プレッシャーを掛けてしまったな。
あ、但し、例外として、会話文の名前だけは、
誰が喋っているのか、わかりやすいということで、
ここだけはフォントいじりを行います。
まだまだ風邪引きっぱなし。
明日から仕事。
そんなことはさておき――。
更なる書き込みお願いしますですよ。
もちろんWEB拍手より、掲示板、メールの方が重要度高し。
やる気になるような、メッセージ待ってます。
また、このサイトをガンガン紹介・宣伝してください(人任せ)。
ちなみに他のサイトさんやWEB日記などで、
このサイトのことが書かれてたりすると、かなり嬉しいです。
面白いとか言われると、尚更です、はい。
5/4 21時
>4日の21時すぎゃで!更新まだかいね。
>楽しませて貰ってるんやけど、待ちキレねえょぉ。
休み期間中は、更新を前倒しにしていますので、
いつもよりかは早い時間帯の更新だと思いますよ。
というか、これ以上更新量増やして、
更新時間を早められないですー。
死にますです。
それにしても……。
なんか、マンセーなメッセージばかりで、
いかにも自作自演っぽいですね(笑)
でも一応、皆様からの熱いメッセージですので、念のため。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.06 木曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十六話−
彼と占有者A子の事情…の巻。
占有者A子は、明らかに怒った顔をしていた――。
整った面立ちは、血に染まるように赤い。
言うなれば、占有者A子にとって、
自分以外の地下室のすべてが怒りの対象なのだ。
……まずは、目の前に陣取っている、間抜け面の男。
頭悪そうな顔しちゃってさ。
この男は間違いなく悪い。ダメ。フザケルナ。
前回は100万――たったの100万円で、
アタシは手を打とうって、そこまで妥協したのに……。
ってゆーか、その妥協だって、アタシはヤダったんだ。
それをこいつら、アタシの周りにいるキモイやつらが、
ここまでじゃないですか、って。
だから、アタシはそれで納得しようとしたのに。
納得したくないのに、納得させられて。
納得してなかったら、納得したことにならないのに、
こっちは無理矢理納得したって言うのに――。
それなのに、それなのに……。
占有者A子は自身の左右に陣取るふたりの顔を見た。
味方であるはずの、ふたりの顔――。
――彼らを見る、彼女の目は赤く充血しているものの、
非常なる冷たさを持っていた。
こいつら、どっちも使えないヤツラ。
ふたりもいるのに、どっちもダメってどーゆーこと?
しかも、使えない上に、キモイ。サイアク。
こんなヤツラ、普段だったらこんな顔、見たくないのに。
でも、あの人が――。
「もももももももう……おおおおお――」
とにかく何か声を出さずにはいられなかった。
声を出さなければ、想いで内側から破裂しそうになる。
心に鬱積された想いは、積み木のように重なっていき、
段々と大きくなりゆく積み木の城は、
やがて自らの重みで跡形もなく崩れる。
崩れた積み木の城の残骸を後ろにして、
またもや彼女は叫ぶのであった。
「もももももももう……おおおおお――」
達磨オヤジがアタシを素通しして、マスウラに何か伝えている。
マスウラに何事か伝えるや否や、今度はアタシを芯に捉えた。
キモイ顔をアタシに近づけんなよ。
達磨オヤジ
「ねえー、A子さんっ!
アンタも感情をぶつける相手が間違ってるわよ!
いい? マスさんはアンタの味方なのよ。
それをね、話が進まないどうこうとか言っちゃって、
話壊さないで貰いたいわよ、まったく――。
大体、A子さんは喋らなくていいって、
頷(うなづ)くだけでいいって、打ち合わせしてたでしょ!?」
占有者A子
「……」
占有者A子はキッと睨み返した。
何でこんなキモイヤツに、
そんなこと言われないといけないのっ!?
こんなヤツに、こんなキモイヤツに……。
そして、また積み木の城は崩れ、朦々たる砂塵の中、
彼女はあの人の姿を見るのであった……。
……続く。
<おまけ日記>
今日から仕事。
でも、風邪が抜けきらない状態。
ううむ、今年の風邪は長すぎるぞ。
そんなことはさておき――。
更なる書き込みお願いしますですよ。
もちろんWEB拍手より、掲示板、メールの方が重要度高し。
やる気になるような、メッセージ待ってます。
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このサイトのことが書かれてたりすると、かなり嬉しいです。
面白いとか言われると、尚更です、はい。
5/5 22時
>っつ〜か、A子と達磨、マッサン、どうゆう関係なんでしょう?
>いつも夢をあんがとGさん。。
どーゆー関係なのでしょうか?
今日は占有者A子の心のウチ側をちょっと描いてみました。
それにしても、ワタシのどこが夢与え人なのでしょうか?
5/6 7時
>気にいってる人がメッセージを送るんで,
>マンセーな意見ばかりになるのは仕方ないことだと思います。
>気に入らなきゃもうこないだろうし,
>文句つける人も気になってるんだと思う。
全く、その通りですね。
まあ、そりゃあワタシ的にもマンセーって、
言われた方が嬉しいですけどね(笑)
5/6 7時
>あっしがルリカワなら・・・・ そうだなぁ・・・・
>まぁGさんが喜んでお金を払ってくれる方法を考えるよ
>たとえば・・・。 やめときましょ(笑)
はい、止めておいてください。
ってゆーか、勘弁してください(笑)
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.07 金曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十七話−
マスウラと彼女の事情…の巻。
マスウラは、明らかに呆けた顔をしていた――。
背中を丸め、小男である彼の貧相さは、
ますます磨きがかかっていた。
目も虚(うつ)ろに、気持ちがどこかに抜けているようである。
すべてにおどおどしていて、今までの勢いを失ったか――。
……な、何なんだ、この状況は――。
マスウラは、悪夢よ去れとばかりに小さく頭を振る。
自分でも分からなかった。
何故、この俺が――この俺様が、
こんなゴミみたいな扱いを受けなければならないのだ?
俺はさっきまで、目の前の、この男――追い出し屋Gといったか、
舐めた名前だ――を追い詰めていたハズだ。
俺の猛攻勢にあいつはたじたじで、
グウの音も言わせない勢いだったのに……。
それなのに、このアマのせいで――。
マスウラは占有者A子の顔をちらりと盗み見る。
彼女の顔を見る程度に首を少し動かしたのだが、
彼女がマスウラを睨み続けていることを知ると――
ふたりの目が合ったのだ――彼はすぐさま、目を逸らした。
毛穴という毛穴が開き、冷や汗がどっと噴出してくるのを、
マスウラは実感した。
それを一言で表現するのなら、まさしく「恐怖」であろう。
……おいおい、何だよ、このアマ!
何故、何故ゆえに俺を睨んでるんだ、こいつ。
真っ赤な顔して、真っ赤な眼をして、
その視線の先には――って、俺かよっ!!
俺が、このアマに何をしたっていうんだ!?
よーく考えてみてくれ。
俺はオマエの味方だろ?
オマエの敵は、そうだ――。
マスウラは顔を上げ、ワタシを見据えた。
だが――その眼から、そこはかとない哀願を感じた。
助けを求めているようである。
おい、そこのオマエ!!
俺の目の前にいる、オマエ!!
追い出し屋Gだなんて舐めた名前をしている、そう、オマエだ!
オマエ、何とか言えよ。
例えば「もしもし、占有者A子さん。
アナタの敵はそちらに座っているマスウラさんではなくて、
このボク――追い出し屋Gですよ」とかさ。
気の利いた一言でも入れて、このアマの注意を引きつけろよ!
なあ、頼むからさ。
頼みますよお。
……だが、しかし。
この後、マスウラの動揺は更に広がり……
……続く。
<おまけ日記>
以前、ワタシが電話出演したローカル番組「ノブナガ」が、
昨日、福岡で放映されたみたいです。
メール貰って、知りました。
ワタシが知る限りでは、名古屋・札幌・福岡で放送されたようです。
まあ、多少なりともこれがきっかけで、
サイトを見てくれる人がいるということは、
ワタシ的にはありがたいことです、はい。
どうでもいいですけど、風邪悪化中。
そんなことはさておき――。
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5/7 22時
>マンセーって何ょ。オイラは解らんぞ!業界の隠語でしゅか?
マンセーってのは、万世橋のことで。
……じゃなくて、「万歳!」ってことです。
北朝鮮でよく万歳する時、マンセー!っていうじゃないですか。
そんな感じです。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.08 土曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十八話−
マスウラは人間サンドバック…の巻。
おいおいおいおいおい……。
だから、どういうこったって。
その顔はさあ――。
さすがの俺も、うんざりだ。
うんざりだってんだ。
占有者A子から恨みの眼で睨まれているマスウラ。
彼は彼女からの、故(ゆえ)なき――
少なくとも彼はそう思っている――無言の圧力に対し、
マスウラは内心で彼女への毒を吐いていた。
言葉にならない毒だ。
だが、彼女はそんなマスウラの心の動きなどお構いなしに、
マスウラへのバッシングを続けていた。
アメリカで日本との貿易不均衡が騒がれていた頃、
日本製の自動車や電化製品が、
アメリカ人の手によりハンマーで殴り壊されていたが如く、
彼女の口から絶えず吐き出される、
マスウラへの不信の数々――。
マスウラはと言えば、最初の内こそ、
彼女を有言無言で諌めたものの、
彼女は一切頑として聞く耳をもたなかった。
このアマ、このアマ、このアマ……。
彼女から与えられる心理的プレッシャーは、
過大なものであったろう。
少なくとも、コンサルタント業という看板を背負い、
まがいなりにも今まで飯を食ってきたマスウラを、
ここまで追い詰めているのだから。
しかしながら、マスウラが弱過ぎるというのも事実だろう。
結局、彼は攻撃の側に回れば、
クリーンナップを打てるとまではいかないが、
その老練さや老獪さで、そこそこの動きは出来るものの、
一転守備に回ると、軽石のように脆(もろ)く崩れやすい、
ということか。
それも、誰からの攻撃からの守っているのかといえば、
味方であろうはずの占有者A子からである。
彼のガラス細工のように繊細な心が、
彼女の猛威に耐えることが出来るか――。
そうなのだ、マスウラは繊細なのだ。
だからこそ、虚勢を張り、相手からの攻撃を受ける前に、
攻撃は最大の防御とばかりに攻撃の一手を打つ。
相手が倒れるまで攻撃をする――。
では、相手が倒れなかったら、彼はどうなる?
その答えが、今のマスウラの置かれている状態なのだ。
かくしてマスウラは占有者A子の恨みつらみを一身で受け止める、
彼女から浴びせかけられる罵詈雑言に、
満足に返答すら出来ない、人間サンドバックになったのであった。
打たれるがまま、されるがまま……。
すでにサンドバックと化したマスウラではあるが、
彼に最終的なトドメを刺したのは、無論――。
……続く。
<おまけ日記>
風邪、治らないです。
セキが苦しい。
同僚に病院に行けば、といわれたのですが、
ワタシは病院が嫌いなので、行きません。
そんなことはさておき――。
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5/8 0時
>年金問題で福田官房長官辞任ってか!
>この際、未払い議員は皆辞めろ!無責任がまかり通るこの日本!
>こうなったらこの際、次期総理大臣は、植木等にしようじゃないか!
>スースースーダララッタ!スラスラスイスイスイ〜〜!(復唱)
元祖無責任男ですね。<植木等
最近観ませんが、元気なんでしょうかね?
5/8 1時
>すごいね。
>修羅場を冷静に克明に文章にできるなんて人そういないね。
これは真実なのでしょうか、それともフィクションなのでしょうか。
それは読んでいる人が判断すればいいかな、と。
5/8 2時
>最初から2時間半かけて読みました。勉強になります。
本編は、面白ければそれでいいと思います。
ちなみに勉強になるモノは、他の形にして提供しようかな、と。
5/8 6時
>何年も風邪引いた事ないなぁ、
>まぁ、関東のほうがだいぶ寒いんだろうね。
寒いというよりも、この時期ってば、
もともと風邪を引きやすい時期なのかも。
やはり、季節の変わり目はダメですね。
温暖と気候の変化についていけない……。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.09 日曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百六十九話−
マスウラ、崩壊…の巻。
身内からの攻撃により、精神的に追い詰められたマスウラ。
本来味方であるべき占有者A子から、
容赦のない叱責の声を浴びせかけられ、
グロッキーになっていた彼であるが、
最終的にトドメを刺したのは、彼の上司であった。
――達磨オヤジこと、ルリカワである。
ルリカワは、厳しい口調でマスウラを叱った。
達磨オヤジ
「ちょっと、ちょっと、アンタ、ちゃんとしないさいよっ!!」
マスウラ
「……は、はあ」
煮え切らない態度の彼へ、続け様にルリカワは言い放つ。
達磨オヤジ
「今は交渉をやってるんでしょ!?
それがいい? こんな風に仲間割れみたいなことしないのっ!
それをいじいじいじいじいじいじいじ何やってんのよおっ!!」
……俺は、俺は。
……。
そうだ、これが終わったら、酒呑みに行くんだっけ。
早く終わらないかなあ。
この前、キープしたボトル、あとどれくらい残ってるかなあ。
ひとりでちびちびヤルくらいは残っているだろう。
あれ、何のボトル、キープしたんだっけ?
うーん……。
あ、あれだ。
いいちこ、だ。
下町のナポレオン、だ。
ナポレオン、ナポレオン、ナポレオン……。
ああ、本物のナポレオン呑みてぇなあ。
ああ……。
マスウラの脳内は、テレビ放送が終わった深夜の、
砂嵐が舞う画面のような深い霧に支配された。
それを最後に、マスウラの思考は停止した――。
もちろん、マスウラを追い込むために、
ルリカワは叱責したのではないだろう。
彼からしてみれば、マスウラへの一喝は、
動揺から眼を覚まさせるために頭の上からぶっ掛けた、
冷水のようなものだという思いがあったのだろう。
しかしマスウラの側からしてみると、それは冷水どころか、
塩酸、それどころか王水であるといった騒ぎだ。
身も心もボロボロに解けていく。
ああ、ついでに元から少ない髪の毛まで――。
マスウラは強迫観念に近い感情に圧迫され、自滅した。
ワタシはマスウラの姿を視界に捉えた。
マスウラは真っ白に燃え尽きた廃人のように、
うな垂れて座っていた。
ワタシ
「……」
彼ら三人の、内紛劇を間近で見ていたワタシには、
彼ら三人の思いや心の動きというのが、手に取る様に分かった。
分かっていた。
何故ならば――。
ワタシも彼ら三人のようなところを持っているからだ。
占有者A子のように、自分の思い通りに行かないのは、
他人が上手いこと行動を起こさないからだ、
とばかりに自己中心主義的に身内を攻め立てるところ。
達磨オヤジのように、他人を諌めるにせよ、
それが例え自分が長年付き合ってきたパートナーであっても、
彼がどのようなタイプの人間なのか分かっている上で、
それを考慮せず、容赦呵責のない叱責しか出来ないところ。
マスウラのように、攻撃はそこそこであるが、
いざ守りに入ると脆く崩れやすい弱い精神を持つところ。
それらの彼らが持ち合わせている部分を、
すべて兼ね備えている、とワタシは自分を分析する。
だから、ワタシには彼らの機微が痛いほど分かるのだ。
そして、彼ら三人も心の隅では知っているはずなのだ。
自分もまた、他の二人の持つ要素を備えていると。
……宗教戦争の如き内紛は、
占有者A子とルリカワの間で未だ続いていた。
……続く。
<おまけ日記>
ううむ、風邪が治らん。
来週は仕事も新規プロジェクトもあって、忙しいっていうのに。
しかも、ついでにサイトの更新とかもやっちゃうと、
かなりのハードスケジューラーなんですけど、ワタシ。
っていうか、これ、なかなか終わらないですね。
自作のアイディアというかネタは、
おぼろげながらこれにしようかな、というものがあります。
そんなことはさておき――。
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面白いとか言われると、尚更です、はい。
5/8 22時
>スーダラ節を国歌にしる!
>アテネでメダルを盗るたびに、日の丸とスーだラブし
それは、日本がシアワセになりそうですね。
5/9 2時
>拍手って、ぱらぱら拍手なのね・・・。
>スタンディングオベーションみたいな激しいかと思っていました。
WEB拍手ってはじめてみたときに、
ワタシは結構、「おおっ!!」って思ったんですよ。
パラパラの拍手がまたいい。
まあ、激しい拍手も音があれば出来ますけどね。
5/9 2時
>関西弁のおじさんはまた出てきますでしょうか。
オッサンは人気ないと思ったんですが、
出ないと出ないで寂しいものなのでしょうかね。
枯れ木も山の賑わい、みたいな感じで。
忘れた頃に、再登場するかも、するかも。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.10 月曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百七十話−
占有者A子、暴発暴走列車。…の巻。
占有者A子に対し、打ち合わせ通りに行動せよという達磨オヤジと、
打ち合わせ以前に、自分が何もすることなく、話をまとめるのが、
オマエらの仕事ではないかと主張する占有者A子――。
お互いに各々の理由があり、それを互いに認めることがない
これは各々の思いを異にする、宗教戦争のようなものである。
言うなれば、達磨オヤジ十字軍は、
占有者A子イスラム教国へ攻め込んだということだ。
しかして、その戦果は如何に――。
達磨オヤジからの諌言(かんげん)に、
一瞬の沈黙をした占有者A子であるが、その後、猛反発をした。
積み木の城が崩れた彼女には、
もう歯止めが利かない、ということだろう。
占有者A子
「……な、な、なに言ってるの?
それって何よっ!
それってアタシが悪いみたいじゃないっ!!」
ルリカワの言うことは、間違っている。
自分を少しでも責め立てる言葉を吐くのは、
筋違いである、とばかりに彼女は気を吐いた。
赤く染まる眼をギラギラと光らせる。
より一層の気炎を上げ、彼女は達磨オヤジに迫った。
占有者A子
「大体、アンタたちがちゃんと話をまとめられなから。
それはどういうことなの!?
アタシはね、それでまとめようっていう話――100万だっけ?
そんな話はね、最初から納得してないのっ!!」
暴走列車と化した彼女は、もう止まらない。
誰にも止められない。
ルリカワは、彼女に何事か喋り掛けたようではあるが、
そんな言葉など、聴く耳を持たない。
彼女の態度はまさに以下の通りで――。
アタシの話だけをお聞き――!
このゲスなヤロウどもが――!!
――オマエは女王様かっ?
ワタシは女王様然とした占有者A子に、
心の中でツッコミを入れた。
占有者A子
「100万って、それで何が出来るのっ!?
引越し?――それだけで終わっちゃうじゃないっ!!
フザケルんじゃないわよっ!!」
彼女の自己都合に基づく自己弁護の主張は続く。
傍から聴いていても、やはりヘンな論理である。
いや、論理というのも恥ずべき、ただの駄弁だ。
100万という金額の価値を多い、少ないと論じるのも、
おかしな話であるし、それを渡すということを前提として、
その金額では少ないと言われるのも論外だ。
しかしながら、一番よく意味が理解出来ないのは、
彼女はそれらの不平不満をワタシでなく、
味方であるルリカワにぶつけているということか。
もっとも、ワタシにそんな不満のグローブで殴りつけられても、
非常に迷惑なこと、この上なし、だ。
彼女の暴走は、ルリカワに向けて爆裂していた。
それでは達磨オヤジはと言えば、
その暴発女に全く何もせず、手を拱(こまね)いていた、
というワケではなく……。
……続く。
<おまけ日記>
実は、本編とメールマガジンでの「対決!シリーズ」の他に、
不動産業界をメインにしたモノを書いていたりします。
これは今までのワタシの文章と比べて、
小説らしい小説を書こう、
と意識的に書き進めている作品だったりします。
まだ書いているのは触りの部分ではありますが、笑えます。
自分で、面白いなあ、と思いながら書いてますので、
ワタシの文章が嫌いではない人にも、
笑える作品に仕上がるのではないかな、と思う今日この頃。
そんなことはさておき――。
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5/10 0時
>病院に行って綺麗な看護婦さんに熱でも
>計ってもらったらどうです。
綺麗な看護婦さんに当たればいいですが、
それは宝くじに当たるようなものではないでしょうか。
5/10 1時
>頑張ってください
はい、死なない程度に頑張ります。
でも頑張ったら、疲れちゃいますよね。
疲れるのはイヤだなあ……。
5/9 2時
>おもしろいっ。一気に読んじゃいました。
>でもやっぱりちょっと冗長ですね。
冗長なのは仕様です。
でも面白い、と冗長である、ってのは両立するんですかね?
まあ、自分的に面白いものを書いていきますので、
ヒマだったら読んでみてください。
それではこれからも宜しくお願いします。
2004.05.11 火曜日
対決!追い出し屋G 対 元アイドル!
−第百七十一話−
ツッコミ、直球ストレート過ぎ!…の巻。
占有者A子の自己主義的不満の主張は続いていた。
彼女が顔をドス黒いほどに真っ赤にして発する、
言葉のひとつひとつが、獣の雄たけびを彷彿(ほうふつ)させる。
今の感情的な彼女に、何か言葉を投げ掛けたら、
すぐさま憎悪に満ち満ちた罵声が返ってくるだろう。
仮にそれが誰がどう見ても「その通りでございます」
としか言いようのない、正論であったとしても、だ。
占有者A子
「100万じゃ、今時、部屋も借りられないって!!」
彼女は一体、どのような部屋を借りようと思っているのか。
それ以前に、根本的な問題として、何故ゆえ、
そのような金を出さなければならないのか――。
彼女はこの手の金を当然に貰えるものとして、認識しているようだ。
非常に迷惑な話である。
だが、地下室の中、彼女の話をワタシ以上に迷惑なものとして
捉えていたのは、誰あろう、彼――ルリカワであることは間違いない。
先ほどからずっと、彼女は隣に座っているルリカワに、
不満の矢をぶつけていた。
矢面に立っている達磨オヤジは、どうして、そのような不平不服を、
味方であるはずの自分に向けるのだ、という顔をしている。
なんで、そんな文句をこちらに向かって言ってるんだ?
クレームをつける相手を間違っているだろう。
苦虫を噛み締めている、彼の表情を見ていると、
そんな心の声が聞こえてくるようだ。
それなのに――。
彼女は達磨オヤジの心の声に耳を傾けることなぞ、全くなく。
自らの不満を片っ端から述べていくことのみに力を注いでいた。
彼女の自分の主張のみに終始する態度に対し、
達磨オヤジ――もっとも彼にせよマスウラにしろ、
占有者A子に負けず劣らず、
勝手な論理を振りかざしてはいるが――は何度となく、
諌(いさ)めようとした。
だけれども、ことごとく、占有者A子の声に掻き消されてしまう。
だけれども、さすがにここで手を拱(こまね)いるままでは、
自分のプライドがズタズタだとも思ったのだろう。
彼はタイミングを見計らっていた。
もちろん、占有者A子に反撃を食らわせるためのタイミングだ。
彼女は喋る。
次第に不満の行く先は、
今回の立ち退き交渉と関係のない次元に向かって――。
――彼女は一際声を出した。
占有者A子
「それに、なによ、なによ。
その喋り方とか、口調とか――。
今まで言ってなかったけど、今だから、はっきり言うけど。
はっきりいって、気持ち悪いんだってば!
アンタ、それともなに?
オカマキャラ気取ってんの?」
あまりにも直球ストレートで、無添加生絞りなツッコミに、
「ああ……」、としばしの間、一切の言葉を失った達磨オヤジ。
ワタシは思った。
――それは同意、と。
占有者A子はと言えば、怒り故(ゆえ)の叫びとはいえ、
かなりの体力を消耗したようだ。
のべつまくなく不平を語りまくっていた彼女は、
突如として、ふう、と大きく息を吸うと、今度は一転、黙った。
その沈黙は再度力を溜めるための、
ひとときの休憩を、という意味合いか。
――ルリカワはこの隙を見逃さなかった。
……続く。
<おまけ日記>
なんか、急に暑過ぎ。
夏なのか、もう、という勢い。
じめじめと湿気の多い、時期はもうすぐそこです。
そんなことはさておき――。
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面白いとか言われると、尚更です、はい。
5/11 0時
>小説も書いているのですか?すごい!(森本)
書こうと思えば誰でも書けるの |