<このサイトは競売業界ではたらいている 追い出し屋G が運営しています>
□最終更新日:2009.02.18 □開設日:2003.01.04
追い出しとは――。
不動産を占拠する人間(占有者)を追い出すことを意味する。
追い出し屋とは――。
占有者を追い出すことを生業としている。
占有者の数だけ追い出しがあり、
そこには悲喜交々(こもごも)、様々なドラマがある……。 |
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<<不定期更新中>>
占有者との血と汗と涙と笑いの交渉の日々を描く
ノンフィクション風味の物語です。
だけどすべて真実とは限りません。
どこが真実で、どこが否か――。
ご利用は計画的に。 |
堂々完結!一挙公開中の追い出し屋G対決シリーズはこちら。
ただ今、連載中!
「対決! 追い出し屋G 対 抗告屋 編」 |
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2009.2.18 水曜日
対決! 追い出し屋G 対 抗告屋 編
第百四十八話 「ゴンダワラ、陥落」
――うん、そうだよ。
あんたの云ってるとおりだ。
ゴンダワラは至極あっさりと、そう云った。
ゴンダワラ
「って云うか、もういいよ。
だって、これ以上、ああだこうだ云っても、
そっちは何も代わらないんだろ?
それはもう分かった。
だから、もういい。
オレは手をひく。
こっちの負け、なんてことは云わないけど、
こんなどうでもいい話にいつまでも関わっていても、
どうしようもないしな」
ゴンダワラは、しょうがないだろう、と繰り返した。
ワタシは裏読みしていたが、裏読みをする必要性はなかったようだ。
でも、待てよ。
この言葉の裏にも、また隠された意味があるかもしれない、
……とも一瞬思ったが、しかし、ゴンダワラと云う男は、
どちらかと云えば、変化球ではなく、
直球ストレートの力技で押してくるタイプの人間だ。
しかるにこれは、ゴンダワラが心底そう思った上での発言なのだと思った。
ゴンダワラは、ゴンダワラで、この件に時間を割くのは、
自分のためにはならないと云う判断を下したのだろう。
ゴンダワラ
「もう、好きなようにやってくれ」
かくして、ゴンダワラは陥落した。
この男は、肩をすくめ、交渉のテーブルから降りたのだ。
故に私が勝った、とも云えるかもしれない。
だけれども……。
これですべて物事が上手く運んでいる、
と云えないところが、ワタシにとって痛いところだ。
大体、この件――ハヤシバラが落札した家を占有し続けている問題。
その重要な問題においてゴンダワラは、
何ら関係もない、ただの部外者であるのだから……。
まったくもって、どうでもいい。
皇居のお堀にカルガモの親子が泳いでますよ、
と云った時間つぶしのニュースと同じくらい、どうでもいい。
まだカルガモ親子の方がかわいいから、ほのぼのできるだけ、マシだ。
……これからワタシは一体どこに向かえばいいのだろうか。
それを考えなければならない。
ハヤシバラの奥さんに対する引渡命令は、
ゴンダワラと会う前に申し立ててある。
引渡し命令は、何ら滞りもなく、まもなく、発令されるだろう。
それをもって、強制執行をするか。
しかしながら、ここまで相手方と長々話をしているのにもかかわらず、
終止符が強制執行と云うのも、どうなのだろうか。
そのような結末など、自分のなかで納得のできるものではない……。
そんな想いも強くあり、心残りになるのは間違いないだろう。
だとしたら……。
強制執行以外の、任意での話し合いで決着をつけるためには、
何はなくとも情報収集を行わなければならない。
情報を――どんなに細かくて、
そして、どんなに有意義でないと思われるものであってもいいから、
とにかく情報を集めることが、何よりも優先されるべきことだろう。
どんなに小さなピースであっても、それらを集めて組み立てていけば、
おぼろげながらも、形になるかもしれない。
ピースがなければ、組み立てられない。
形にすら、なりもしない。
ゴンダワラは、向こう側の人間なのだから、
情報収集をするべき相手としては格好の人間だろう。
ゴンダワラはもう折れているのだ。
それに、この機会を逃したら、もう、彼が面倒くさがって、
話をすることすら出来なくなるのかもしれない不安要素もある。
だから、こんなチャンスは、今しかないのだ。
「んじゃあ、まあ、そう云うことで…・・・」と云いつつ、
電話を切ろうとしたゴンダワラをワタシは引き止める。
ワタシ
「あ、ゴンダワラさん。
そういや、ハヤシバラさんは一体、この件について、
どう思ってるんでしょうね?」
……続く。
<WEB拍手のお返事>
2/12 10時
怒涛の更新を・・・。
怒涛の更新をしたいのですがねえ……。
ラストまで話の構成はできているのですが、いかんせん、時間がないです。
すいません。
ついでにメルマガの方も滞りまくりですいません。
2/15 3時
おもしろすぎて3時間かけて1話から147話まで一気に読んじゃいました!
続きを楽しみにしてます♪
ありがとうございます。
非常にマニアックなジャンルと云うかネタなのですが、
多少でもおもしろいと思ってもらえれば本望です。
基本的にノンフィクション風味の物語ですので、
実在する人物、会社、団体等とは一切関係ありません。
あくまでも物語としてお楽しみください。
→ 「対決! 追い出し屋G VS 抗告屋 編」を最初から読む
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