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□最終更新日:2008.08.06 □開設日:2003.01.04
追い出しとは――。
不動産を占拠する人間(占有者)を追い出すことを意味する。
追い出し屋とは――。
占有者を追い出すことを生業としている。
占有者の数だけ追い出しがあり、
そこには悲喜交々(こもごも)、様々なドラマがある……。 |
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<<不定期更新中>>
占有者との血と汗と涙と笑いの交渉の日々を描く
ノンフィクション風味の物語です。
だけどすべて真実とは限りません。
どこが真実で、どこが否か――。
ご利用は計画的に。 |
堂々完結!一挙公開中の追い出し屋G対決シリーズはこちら。
ただ今、連載中!
「対決! 追い出し屋G 対 抗告屋 編」 |
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2008.8.6 水曜日
対決! 追い出し屋G 対 抗告屋 編
第百四十三話 「無理!」
――ワタシは、モリの目を捉え、云った。
ワタシ
「……これからの決着?
ワタシが、ウチの会社がどう考えているか?
それは先程から、と云うか、ずっと前から云ってることです。
この話は、とても単純な話なんですよ。
ただ単に、ウチの会社の所有物にいらっしゃる、
ハヤシバラさんにご退去願う。
それ以上でもそれ以下でもありませんよ」
モリ
「おい、おい、おい、おい……」
モリは、またもや、オーバーリアクション気味に、
手のひらをそよがせた。
自分には、アメリカ人の血やらDNAでも入っている、
とでも思っているのだろうか。
よくは分からないが、顔も行動も……。
やることなすこと、すべてくどい。
モリ
「もうさ、そう云うことは分かってるわけじゃん。
お互いにさ。
それで、単刀直入に、ズバっと、これを解決するに、
どうするんだ?
ってことを訊きたいわけよ、こっちは」
ワタシ
「ですから、退去してもらえれば、
それでいいですよ、ってことです」
モリ
「だから、分からないのか?
さっきから、ってか、前々から思ってたんだけど、
彼はちょっと、鈍チンなんじゃないか?」
もちろん、相手が何を云いたいのかは、分かっている。
相手の要求は至ってシンプルだ。
今は亡き占有者ハヤシバラが交渉に臨んできたときから、
再三再四、云っていること。
要求しているモノ。
――金、だ。
それも多額の、金。
幾ら金を出して、出て行かせる?
だけど、こっちにはこっちの都合ってものがあるから。
金があっても、あっても、全然足りない。
金を貰わなければ、こっちも出ようがないから。
で、金は幾ら、出す?
この手の人間は、いつもそうだ。
色んな表現や感情を使ったとしても、
とどのつまりは、金を遣せ、と。
これだけしか、ない。
金、金、金、金、金……。
これに尽きる。
ワタシ
「はぁ……。
まあ、そちらが何を要求したいのか、
それは無論のことながら、分かってはいますけれども。
だけど……。
それは無理ですね。
無理!」
あと、もう、ひとつ付け加えてるならば。
そんなアイビールックにバラ一輪みたいな、
時代錯誤なんだか、宝塚男バージョンなんだか、
コンセプトの分からないファッションの男から、
これまた「ナウでヤングな」みたいな云い方の、
「鈍チン」なんて言葉を使って貰いたくは、ないよ。
まったく……。
……続く。
基本的にノンフィクション風味の物語ですので、
実在する人物、会社、団体等とは一切関係ありません。
あくまでも物語としてお楽しみください。
→ 「対決! 追い出し屋G VS 抗告屋 編」を最初から読む
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